ガラスで和を奏でるユニット誕生

 耐熱ガラスメーカー「ハリオグラス」(東京都中央区)は太鼓や笛などの和楽器をガラスで製作し、これらの楽器を駆使する女性5人組のユニット「玻璃(はり)五人囃子」のお披露目を都内で行った。

 同社は平成15年からバイオリンやチェロなどの洋楽器をガラスで製作し、楽器の素材を木からガラスに変えても音色が本物に劣らないことを確認。可能性をさらに広げようと、1年7カ月、1千万円をかけ胴部分をガラスで作った小鼓▽大鼓▽締太鼓▽笛−の和楽器の製作に挑んだ。

 「玻璃五人囃子」はこれらのガラス和楽器で日本の伝統音楽を世界に広めようと結成。メンバーは邦楽囃子方の藤舎花帆さんを筆頭に、島村聖香さん▽梅屋貴音さん▽堅田喜代実さん▽望月美沙輔さんの5人。20日のお披露目ではプロデューサーの渡辺峨山さんもガラスの尺八で参加し、本来の楽器と変わらない音色を奏でた。

 藤舎さんは「澄んだ音で響きが強く、とても打ちやすい。たくさん作り学校教育で使ってもらい子供たちに伝統音楽を身近に感じてほしい」と話している。

MSN産経ニュースより