伝統の和楽器に触れる講習会は8日、福島市の県教育センターで開かれた。第一線で活躍する箏(そう)、三絃、尺八の演奏家が本県の音楽担当教員らに和楽器の魅力や基本の演奏法を伝授した。
 日本三曲協会が主催し、県教委が共催した。音楽の授業に和楽器が取り入れられるようになったことを受けての企画で、教員約80人と県内外の三曲協会関係者約120人が参加した。音楽担当教員の資質向上が目的。和楽器の授業が一層充実するよう学校と三曲協会関係者の連携強化も狙った。
 箏の講座は福島市出身の生田流箏曲演奏家遠藤千晶さんらが講師を務めた。演奏の姿勢や音の出し方など、基礎から指導した。
 古典芸能に詳しい元NHKエグゼクティブアナウンサー葛西聖司さんの講演会や遠藤さんらによる演奏会も繰り広げられた。