光春野村楽器店がニッセイ・バックステージ賞を受賞

このたび全邦連会員の光春野村楽器店3代目店の山中正夫氏が第22回 ニッセイ・バックステージ賞を受賞しました。

ニッセイ・バックステージ賞とは 公益財団法人ニッセイ文化振興財団が舞台芸術を裏から支え、優れた業績を挙げておられる舞台技術者、いわゆる「裏方さん」たちを顕彰する賞です。
華やかな舞台の裏側で舞台づくりに不可欠な仕事をされている方に光をあて、そのご労苦に報いるとともに、後継者の人材育成のための一助になればという願いのもと1995年に創設さた賞です。


光春野村楽器店 山中正夫・昭和15年1月2日生
東京・新橋生まれ。野村楽器店2代目店主で黄綬褒章を受賞するなど優れた箏製作者であった父、寅一氏に15歳で弟子入りし、その技術を学んだ。「お箏は何より音が命。演奏家に望まれる箏を作り、糸を張れ。その為には演奏家の弾く姿をよく見ておけ。」と厳しい指導を受け、60年以上にわたってこの道一筋に研鑽を積んできた。その言葉通り、演奏家や一門の特徴をしっかりと把握することで、高い技術力とともに人間性も評価され、人間国宝を始めとする名人、およびその一門の演奏会には欠くことのできない人材となっている。
また、光春野村楽器店の3代目店主として、箏の製作にとどまらず、箏の運搬、箏糸の張替え、箏柱立て、舞台設営、演奏終了後の梱包といった業務を一貫して請け負い、数多くの演奏会を裏から支えている。
近年、箏に使用する箏糸が耐久性、経済性の観点から合成繊維製に代わるなか、日本古来の音を奏でる絹糸製を使用する演奏家が限られているのと同様に、絹糸製を用いた箏の調整技術を有するものは少なくなっており、この技術の優れた伝承者の一人として後進の指導にも尽力している。



ニッセイ文化振興財団とは(http://www.nissaytheatre.or.jp/outline/

日生劇場を運営し 内外の優れた質の高い作品を低廉な料金で上演、提供する一方、これらの舞台芸術を支える俳優・歌手・演出家・舞台技術者の育成とともに、舞台芸術愛好者層を拡げる活動を行っております。

<沿革>
1973年11月に日本生命保険相互会社の出捐により、日生劇場を中心として『すぐれた舞台芸術を提供するとともにその向上をはかり、わが国の芸術文化の振興に寄与する』ことを事業目的として「ニッセイ児童文化振興財団」が設立されました。

1993年11月に、より広範かつ充実した活動を行うため事業活動を拡大し、「ニッセイ文化振興財団」に改称しました。そして2009年10月に内閣総理大臣より公益認定を受け同年11月に設立登記を完了し、「公益財団法人ニッセイ文化振興財団」として改めてスタートしました。



株式会社光春野村楽器店
〒158-0095 東京都世田谷区瀬田1丁目13−1
TEL 03-3700-5306