太夫と三味線、稽古の成果披露 長浜曳山まつり修業塾

長浜曳山(ひきやま)まつり(滋賀県長浜市)の太夫(語り)や三味線の奏者らを養成する三役修業塾の初の定期発表会が12日、同市元浜町の曳山博物館市民サロンで開かれ、訪れた市民ら約30人を楽しませた。

 同塾は、長浜曳山文化協会が1990年から始め、現在は女性4人を含む10代から70代の15人の塾生がいる。97年からは稽古の成果を年に1回披露しており、今年から新たに月1回のペースで定期発表会を開くことにした。

 この日の演目は、男女の仲と親子の情愛を細やかに描いた上方歌舞伎の傑作「恋飛脚大和往来(こいびきゃくやまとおうらい) 新口村(にのくちむら)の段」など二つ。太夫と三味線の2人がペアを組み、計4人が出演した。太夫を務めた同塾の代表世話人、伊藤八寿男さん(60)は「14年間稽古をしているが緊張した。浄瑠璃が好きになる人を少しでも増やしたい」と話していた。

 定期発表会は今後、6月9日、7月14日、8月18日のいずれも午後2時から予定されている。