日本の伝統文化に触れてもらおうと、千葉市若葉区の北貝塚小学校(浅野千秋校長、児童789人)で、箏、尺八、三味線による邦楽の音楽鑑賞会と体験教室が開かれた。

 体験教室と鑑賞会は日本三曲協会の協力で、5年生の音楽の授業として毎年行っている。開校40周年となる本年度はPTAの協力を受けて、全校児童を対象とした音楽鑑賞会も初開催した。

 鑑賞会は体育館で実施。同協会の米川文清さんが箏を、五月女文紀さんが三味線と箏を、安島瑶山さんが尺八を演奏。「六段の調」や「お江戸日本橋」、「春の海」などが披露され、子どもたちは優雅で安らかな音色に聞き入った。和楽器で同校校歌も演奏し、子どもたちは一緒になって合唱した。

 体験教室には5年生約130人が参加。安島さんが尺八、米川さんと五月女さんが箏を教えた。安島さんは子どもたちに尺八を持たせ「一番とがっている部分の中心に息を吹きかける。唇をくっつけず、瓶を吹く感じで」と音の出し方を教えた。