仙台 楽器修理のボランティア

仙台市の大学で、東日本大震災で壊れ、応急的な修理しかできていなかった楽器をボランティアで訪れた名古屋市の専門学校生が本格的に修理しました。
楽器の修理は、名古屋市にある楽器の修理や調律の専門学校の学生や教員が宮城県内各地を回って行っているものです。16日は仙台市太白区東北工業大学八木山キャンパスに20人ほどが訪れ、大学と系列の高校の吹奏楽部が使っていた楽器を修理しました。
東北工業大学では、大きな被害を受けた校舎の修理を優先せざるをえなかったため、壊れた楽器の修理は応急的なものしかできていなかったということです。専門学校の学生は、およそ50本のクラリネットやフルートなどの管楽器を分解してきれいに掃除したり、外れた部品を付け直したりしていました。
参加した学生は「被災地では、まだ直っていない楽器が多いと思うので、またいい音が出せるように心を込めて修理しています」と話していました。東北工業大学吹奏楽部の顧問を務める荒井富雄特任講師は「震災で校舎も大きな被害を受けたなかで、楽器の修理というのはどうしても後回しになってしまっていた。とてもありがたいです」と話していました。
NHK Newswebより