道成寺で花柳流奉納舞踊

日高川町道成寺の特設舞台で11月13日、日本舞踊花柳流による初の奉納舞踊が行われる。開演は午後5時から(小雨決行)。

 花柳流の主催で、釣り鐘里帰りをはじめ、歌舞伎、能、文楽など数々の道成寺関連イベントを手掛けている「おいでよ日高実行委員会」が後援。4世宗家家元の花柳壽輔(じゅすけ)さんが長唄紀州道成寺」、花柳ツルさんが長唄「京鹿子(きょうがのこ)娘道成寺」を披露する。「紀州道成寺」は安珍清姫伝説の後日談で、壽輔さんは白拍子を演じ、住僧は花柳基さん、能力は花柳源九郎さん。「京鹿子娘道成寺」ではツルさんは白拍子花子を演じる。道成寺の小野俊成副住職による「お話し」もある。

 壽輔さんは昭和42年に5代目花柳芳次郎を襲名し、当時の花柳流3世家元だった3代目花柳壽輔の後見人となった。平成19年、3代目の死去後に4代目を襲名した。文部省芸術祭奨励賞、国際エミー賞優秀賞、イタリア賞、舞踊芸術賞、日本芸術院賞など受賞多数。18年には旭日小綬章受章。社団法人日本舞踊協会常任理事、全日本舞踊連盟副会長など務めている。

 入場料はA席(指定)5000円、B席(自由)3000円。台風12号で被災した町民は無料で鑑賞できる。問い合わせは役場まちみらい課内おいでよ日高実行委員会事務局?2041へ。


日高新報より