夢は三味線プロ奏者 牧野君(富士鷹岡小)全国準V

富士市立鷹岡小5年の牧野太紀君が、このほど東京都で開かれた「第14回津軽三味線コンクール全国大会」(日本民謡協会主催)
の独奏・少年少女小学生の部で準優勝を果たした。好成績を自信に、夢であるプロの津軽三味線奏者を目指して練習に励んでいる。
 大会は、テープ審査を通過した全国15人が出場し、課題曲の「津軽じょんがら節」を演奏した。牧野君は「ミスが全くなく、
実力をすべて出せた」という会心の演奏で準優勝。初めて入賞(6位)を果たした7月の名古屋の「全日本津軽三味線競技会」に続き、
2大会連続で好成績を残した。
 牧野君は5歳から三味線を始めた。転機は昨年8月に参加した、日本でも有数の津軽三味線奏者、木乃下真市さんのワークショップ。「バチさばきの美しさや音色に感動した」と木乃下さんの演奏に引き込まれ、その場で弟子入りを志願。
これまで弟子は受け入れていなかった木乃下さんだが、牧野君の熱意に負け、月1回の指導を行うことに。
毎月わずか45分のレッスンだが、「バチのたたき方が変わり、きれいに音が出るようになった」と手応えをつかんできた。
 次に目指すのは全国大会の優勝。来年4月に東京都で開かれる津軽三味線コンクール全国大会を目標に、
毎日約2時間の練習を続けている。「少しずつうまく弾けるようになるのが楽しい」と魅力を語る牧野君。
「将来プロになれるように、絶対に優勝したい」と力を込めた。


夢のプロ津軽三味線奏者を目指して練習に励む牧野君=富士市
静岡新聞SBSより