節目の20回で美術展や箏曲体験 13日に伊那能

能楽連盟や伊那市信濃毎日新聞社などでつくる実行委員会は13日、「第20回記念公演伊那能」を同市の県伊那文化会館で開く。
公演に先立ち3日、20回記念の能楽美術展が同会館で始まったほか、生田流の師範が指導する箏曲(そうきょく)体験もあった。

 箏を教えたのは上伊那郡箕輪町の野村待子師範(57)ら4人。「さくらさくら」を奏でた駒ケ根市の池田美和子さん(82)は
「50年以上箏に触っていなかった。懐かしい」。5、6、12日にもあり、三味線、尺八も体験できる。
12日には能の基本の型などを体験する「能舞台ワークショップ」がある。いずれも無料。

 美術展は鎌倉時代の「翁」、江戸時代の「般若」など能面17点、装束8点など計約40点を飾った。
13日まで(7日休館)。無料。

 20回公演の演目は、能の「土蜘蛛(つちぐも)」「羽衣」、狂言の「附子(ぶす)」。
重要無形文化財保持者で観世流の坂井音重さんら約30人が出演する。土蜘蛛は、僧に化けたクモが武将源頼光を襲い、
家来の武者に退治される物語。音重さんが僧、長男音雅さんがクモ、三男音晴さんが頼光を演じる。

午後1時開演。前売りは葵8千円、S6千円、A3千円で当日各千円増。
家族、親子券(2枚)は前売りS1万円、A4千円で当日各2千円増。
問い合わせはアド・コマーシャル「伊那能」係(電話0120・0265・76)へ。


伊那能の20回記念企画で箏の演奏を体験する参加者
信毎WEBより