19年ぶり忠臣蔵…黒々と63枚「まねき書き」 京都・南座

 京都市東山区南座で30日から行われる顔見世興行を前に、出演する歌舞伎役者の名前を看板に書き込む「まねき書き」が10日、同市左京区の妙傳寺で始まった。

 今年で15年目となる書家の川勝清歩さん(77)が清酒を混ぜた墨をたっぷり使い、長さ約180センチ、幅約30センチのヒノキ板に、太く丸みを帯びた独特の書体「勘亭流」で揮毫(きごう)。今年は63枚のまねき看板が南座正面に掲げられる。

 顔見世興行は、坂田藤十郎さんや片岡仁左衛門さんらの顔ぶれで、19年ぶりに「仮名手本忠臣蔵・七段目」などが上演される。


南座の劇場前を飾るまねき看板の「まねき書き」
=10日午前、京都市左京区(安元雄太撮影)
産経ニュースより