音色で千人を魅了 「箏の会薫風」演奏会

「箏の会薫風」(上野弥生代表)は10月31日、和歌山県田辺市新屋敷町の紀南文化会館で、作曲家、箏演奏家の水野利彦さん(愛知県)を迎えた「第2回箏演奏会」を開いた。紀伊民報など後援。総勢約60人による箏の音色とプロの演奏で約千人を魅了した。

 箏の会薫風が、田辺高校邦楽4件部や一般の琴愛好者らとともに、水野さんや箏演奏家の野村倫子さん(愛知県)、尺八演奏家の田辺頌山さん(東京都)、山本頌玉さん(大阪府)と演奏した。水野箏曲学院大阪スタジオのメンバーも賛助出演した。

 ステージでは、水野さんが現代風にリズミカルに編曲した「さくら・21」や「春の海・21」などを披露した。

 箏の会薫風の鈴木智美さん(34)は「プロの方と初めて一緒に演奏できて、もっと箏のことが好きになった」、上野代表(66)は「多くのスタッフの皆さんのおかげで開催できた」と話した。

 水野さん(53)は「前回(9年前)演奏会をしたときよりも、皆さんの技術が数段上がっていて感動した。地域の人と演奏することで、箏が地域に根付いていくとうれしい。ぜひまた来たい」と話した。

【約千人が訪れた「第2回箏演奏会」(10月31日、紀南文化会館で)】
紀伊民報より