三味線楽しんで…佐賀市の和楽器店が演奏会

生の和楽器の音を身近に感じてもらおうと、佐賀市内唯一の和楽器店「三根楽器店」(呉服元町)が27日午後7時半から、津軽三味線の演奏会を近くの飲食店「かのこ」で開く。同楽器店店主の三根抱一さん(54)は「邦楽は敷居が高いというイメージを払拭(ふっしょく)してもらえれば」と話している。

 三根楽器店は三根さんの祖父が創業。三味線、琴、尺八といった和楽器や舞扇などの舞踊小道具の販売、修理を手がけ、県内外から常連客が訪れる。「昔は料亭で三味線を弾く芸者さんがおり、三味線を弾いて聞かせる居酒屋もあったが、最近は生で聞くことが減った」と嘆く三根さん。「邦楽に親しむ機会がなかった人にも気軽に楽しんでもらいたい」と、初めて演奏会を企画した。

 演奏するのは、市内に住む津軽三味線清水流の清水英龍さん。民謡などのほか、市中心部の地名を織り交ぜた炭坑節の替え歌「佐賀ん町炭坑節」も披露する。

 チケットは500円(1ドリンク付き)。問い合わせは三根楽器店(0952・23・5545)へ。

(2010年3月26日 読売新聞)