伝統芸能で交流の輪 安曇野で3月14日に一斉発表会

安曇野市内の異分野の伝統芸能愛好者が3月14日、箏(こと)や三味線、尺八の曲に合わせて舞踊、生け花、お茶、書道を共演させる一斉発表会を豊科ふれあいホールで開く。「発表の場が限られがちな分野の芸能に多くの市民が触れ、交流の輪を広げたい」と箏曲(そうきょく)教室を開く安藤登志子さん(65)=豊科=が企画。8〜80歳の男女25人が練習に励んでいる。

宮城道雄作の「春の海」「瀬音」のほか、「安曇節」「荒城の月」など計7曲を箏、三味線、尺八で演奏。その横で着物姿の女性が舞ったり、歌詞の一部を畳2枚ほどの大きな和紙に毛筆で書いたり、茶をたてたりする。観客も演奏に合わせて歌うなど参加できるようにする。

安藤さんは、2005年の新市誕生後も文化祭が旧町村ごとに開催されていることなどから「もっと地区や流派を超えて交流を広げたい」と感じたという。昨年4月から各分野の師範に呼び掛け、茶、生け花、書道、舞踊、尺八など7人の師範が賛同。これまで月1回の練習で、どう共演するかを練ってきたという。

安藤さんは「今年は和のコラボレーション(共演)。来年からは子どものダンスやバレエなどにも加わってもらい、世代間交流も広げたい」と話している。
発表会は午後1時半から。入場無料。問い合わせは安藤さん(電話0263・73・2669)へ。


一斉発表会に向け箏、三味線、尺八の練習を重ねる出演者
信濃毎日新聞安曇野支局ギャラリー

信濃毎日新聞より