第9回津軽三味線日本一決定戦が3、4の両日、青森市文化会館であった。大会は9部門に分かれ、全国各地から269人が参加。最高部門の「日本一の部」は第3回以来2回目となる優勝者なしに終わった。
 同部門には17人が出場し、独奏の「曲弾き」と民謡の伴奏をする「唄づけ」の総合点を競った。東京都荒川区在住の矢吹和之さん(32)は、今大会最高得点の799.9点(1000点満点)を獲得したものの、基準点にわずかに届かなかったため、優勝を逃した。
 ジュニア部門で優勝した横浜市栄区の中学2年高橋諒介君(13)は「仙台の先生に月に1回指導してもらっている。優勝できてうれしい」と笑顔で語った。
 他部門の優勝者は次の通り。(東北関係分、敬称略)
 ▽シニアの部 渡辺安博(角田市)▽団体りんごの部 青森県立保健大津軽三味線サークル(青森市


歌い手と息を合わせながら津軽三味線を奏でる挑戦者(右)