長年の演奏に感謝 和楽器の供養法会

役目を終えた和楽器を供養する法会が7日、箕面市瀧安寺で開かれた。使い込まれた琴や三味線を前に、ほら貝などを手にした山伏らが読経し、楽器を清めた。
大阪邦楽器商組合が「楽器は、使う人にとっては体の一部。ただの廃品として扱うのは心苦しい」と企画。明治期から関西の和楽器メーカーが弁天像の建立に関わってきた瀧安寺で毎年行っている。

 法会は、瀧安寺に山伏が集まる行事の日に合わせて実施。楽器としての役目を果たした琴約50面、三味線約10丁が集められる中、山伏がほら貝で始まりの合図を告げ、一斉に読経して供養した。

 石村隆一組合長は「使う人にとって愛着のある楽器を清めた上で自然に返すことができるので良かった」と話し、使い終わった和楽器があれば「供養するために組合が預かるので知らせてほしい」と呼び掛けている。

琴などの和楽器を前に読経する山伏ら=7日午前、箕面市
大阪日日新聞より