グラミー賞の松山さん「琴で癒やし、恩返し」 21日に初凱旋チャリ

米ロサンゼルス在住で昨年12月、グラミー賞を受賞した琴奏者、松山夕貴子さん(48)が、出身の大阪府大阪狭山市SAYAKAホールで21日、東日本大震災義援金を募るチャリティーコンサートを開く。初の凱旋(がいせん)公演で、震災で沈んだ日本人の心を癒やし、恩返しをしたいと願っている。

 松山さんは、大阪狭山市に生まれ、中学卒業まで過ごした。母親のすすめで9歳から琴を習い始め、24歳で師範免許を取得。30歳のとき、家族の仕事の関係で米国に渡った。13年前に本格的に音楽活動を始めた。

 ルールに縛られずに作曲・演奏ができる面白さに目覚めたのが契機だ。「琴は、優しくはかない音も力強い音も出せる。日本らしい楽器です」。和の心を伝える音色は、米国でも人気が高まりつつあるという。

 オリジナル曲「ビヨンド・ザ・スペース」など5曲を演奏する。「空間を超えて」という意味で、「大震災に見舞われた日本人に、外国の人々が国境を超えて心を寄せていることを伝えたい」と話している。

産経新聞より