琴アーティスト松山夕貴子

 [シネマトゥデイ映画ニュース] 13日(現地時間)、ロサンゼルスのステープルズ・センターにて第53回グラミー賞授賞式が行われ、琴アーティストとして活躍する松山夕貴子が参加したアルバム「ミホ:ジャーニー・トゥー・ザ・マウンテン」が最優秀ニュー・エイジ・アルバム賞を受賞したことがわかった。ソプラノサックス奏者ポール・ウィンターによる同アルバムは、滋賀県甲賀市信楽町にある市立美術館・MIHO MUSEUMにてレコーディングされたまさにメイド・イン・ジャパンのアルバムだ。

 大地、鯨、地球など自然をテーマにした楽曲で、これまでに3度グラミー賞受賞経験のあるポール・ウィンター。そんな彼が新たにレコーディングしたアルバムは、タイトルにも「ミホ」と日本の美術館の名前がしっかりと刻まれている。MIHO MUSEUMでレコーディングされただけでなく、MIHO MUSEUM、そしてその近くにある信楽山にインスパイアーされたアルバムだ。そんな「ミホ:ジャーニー・トゥー・ザ・マウンテン」に参加した日本人・琴アーティスト、松山夕貴子は、1993年からロサンゼルスを拠点に活躍している。今回のアルバムへも、直接ポールに依頼され参加。収録された「Koto」は、彼女のソロナンバーで、そのほか「Koto Spring」で、4人の即興演奏によるアンサンブルを見せている。

 今年のグラミー賞は、B’z松本孝弘がジャズ・フュージョン界の名プレイヤー、ラリー・カールトンと共演したアルバム「TAKE YOUR PICK」で最優秀インストゥルメンタル・ポップ・アルバムを受賞し、日本人ピアニストの内田光子が「内田光子モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番・第 24番」で、最優秀インストゥルメンタル・ソロリスト・パフォーマンス(ウィズ・オーケストラ)を受賞。さらに松山夕貴子が参加し、日本でレコーディングされたアルバム「ミホ:ジャーニー・トゥー・ザ・マウンテン」が最優秀ニュー・エイジ・アルバム賞を受賞することになった。そのノミネーションだけでも、快挙と思えた3人の日本人たちが、グラミー賞を席巻することになった。