「人間国宝」招き はやしや長唄鑑賞

日田市北部中学校(小野充之校長、305人)は12日、はやし方の人間国宝堅田喜三久さん(74)=東京都=による「伝統芸能鑑賞会」を日田市三本松のパトリア日田で開いた。

 全校生徒が参加。堅田さんは太鼓や鼓、三味線などはやしで使う楽器を、実演を交えながら紹介。「和楽器は指揮者がいなくても音をそろえることができる。息でつないでいくのが妙味であり、難しさでもある」などと話した。生徒たちは日ごろ見ることのできない伝統楽器の調律や長唄越後獅子」の実演などを鑑賞し、伝統芸能の世界に浸った。
 最後に生徒代表の松本萌さん(3年)が「生の演奏や楽器の組み立てを見るのは初めて。最後の長唄の演奏にはとても感動しました。今日はよい勉強になりました」とお礼の言葉。全校生徒による盛大な拍手で堅田さんへの感謝を表した。
 堅田さんは、同市在住の日本舞踊家、藤間真千さんの芸歴45周年記念公演(11日・パトリア日田)への特別出演のため、同市を訪れていた。


実演を交えながら楽器の説明などをする
人間国宝堅田喜三久さん=日田市三本松、パトリア日田