浄瑠璃や尺八公演

浄瑠璃や尺八公演 人間国宝常磐津一巴太夫さんら

県文化振興事業団は23日午後7時から、浄瑠璃や尺八、オリジナル舞踊の公演「伝統と創造シリーズ 受け継がれゆくもの」を米原市の県立文化産業交流会館で開く。 

 会館を邦舞・邦楽の専門劇場とすることを目指し、県民の芸能鑑賞機会の充実に加え、県内の文化芸術活動を促進する県次世代創造発信事業の第1弾。

 大津市在住で浄瑠璃人間国宝常磐津一巴太夫さんによる、江戸時代の吉原を近江八景に見立てて歌う「其儘廓(そのままにくるわ)八景」や、同市出身の尺八の人間国宝・山本邦山さんによる公演がある。

 会見した常磐津一巴太夫さんは「県内から邦楽・邦舞を発信していくのはすばらしいこと。常磐津節は上品ながら派手な明るい語り。古典芸能もいいものだと知っていただきたい」と話した。

 公演では、公募した県内外の箏奏者15人や彦根市の女声合唱団による邦楽「伊勢物語抄」の語り、歌舞伎舞踊「藤娘」を、大津絵看板から抜け出した藤娘が踊るという演出のオリジナル舞踊を上演する。入場は一般2000円。問い合わせは会館=電0749(52)5111=へ。


常磐津節浄瑠璃の魅力を語る
人間国宝常磐津一巴太夫さん=県庁で
中日新聞より